看護師がする業務内容で、患者さんにとって重要な点が申し送りという作業です。
日勤と夜勤の交代時、または時間で交代となる際に患者の様子やこの後の時間に何が必要になっているか、医師の治療計画に対して変更点はないか、などを伝達する時間です。
ここに時間ばかり取れてしまってもいけませんし、ましてや相手に伝わりにくい申し送りはお互いによくありません。「これは慣れしかありません」という人もいますが、完結にわかりやすく申し送りを行うためには、コツがあります。
まず最初に申し送りには伝えたい事をわかりやすく話すには、ノートにまとめておくことです。患者さんの名前、状況はもちろん、5W1Hは基本事項といえます。
5W1Hは疑問形です。誰が、いつ、何を、どこで、何故、どうやってをまとめておきましょう。
慣れてきたら不要な部分をカットして短くする努力をするとわかりやすいです。また、周りの看護師さんの申し送りを見て上手いなという人のまねをしてみる事も上達する方法の1つです。
初めのうちは慣れないし恥ずかしいかもしれませんが、大きな声で意識して口を動かしてみてください。そして最後に、伝えたい人の目を見て話す事。もちろん全員が認識していなければなりませんが、聞き逃す事がないように、相手にみてもらう工夫をする事も必要です。例えば、大事なことを話す前に、わざとちょっとした間をあけてから話すことも効果的です。
申し送りでこれが正解、というのはありません。毎日行われる事だからこそ、マンネリにならず聞いてもらえる申し送りにするには日々の小さな積み重ねが必要です。